うめぼし日記

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WOLF MANSION各役職考察 ~基本編成+α編~

親記事

ume-shita.hatenablog.com

 

この記事は各役職での動きを事細かに書いているので、マンション人狼における汎用的な推理が知りたい!という人は先に↓こちらの記事からご覧ください。

ume-shita.hatenablog.com

 

(※以下は2021/11/07現在のWOLF MANSION仕様準拠に基づいて記述しています。)

 

こちらの記事は、WOLF MANSIONのデフォルト村建て設定の際に含みうる基本的な役職(と、基礎編成のアレンジでたまに入ることがある+αの役職)に関して記載しています。
「恋人陣営」「愉快犯陣営」を含むケースや、ここに記載していない役職を含む場合については情報量の氾濫を防ぐために敢えて記載していません。(それらを含む編成については別記事予定)

 

※ここに記載されている話はあくまで筆者の私見です。実際の村においては役職人数編成や各プレイヤー習熟度、部屋割りに状況は大きく左右されるものであり、ここに書いてあることが常に正解とは限りません。また、戦術には流行り廃りというものがありますし、WOLF MANSIONのアップデートで各役職の仕様が変わる可能性もあります。ご注意下さい。
そのため、この記事はあくまで参考情報や、既存の流行戦術を知る足がかり程度に、実際に自分で考えて村に挑んでみて下さい。

 

 

全陣営共通:「『人狼系役職』の生存人数が0人になる」或いは、「『人狼系役職』の生存人数が『人間』の生存人数を上回る」とゲーム終了である。

 

村人陣営

・村人陣営は、全ての役職が人数カウントで「人間」に含まれる。

村人

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:-
一字略称:村
…基本編成の少人数村では多数を占める役職。なお必ずダミーも村人固定となる。
村人は特に何の特殊能力も持たない役職である。

しかし一般的な対話型の人狼ゲームでは「村人は自身が村人だという情報を持っているのが一番の武器だ」と言われるように、マンションでもその例に漏れない。自身の部屋から犠牲者に続く足音があったら、それは自分のせいじゃないことを君がいちばんよく分かっているはず。それを元に推理していこう。


パン屋

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:〇
一字略称:パ
…村の中でパン屋が1人以上生存時、パン屋が生存していることを告げる専用メッセージが出る。
普通の人狼編成では確定白として証明されやすい役職であるが、発言によるCOができないマンションにおけるパン屋は、死ぬまで自身の潔白を証明できないというちょっと切ない役職。
更にパン屋を複数人含んでいる編成村の場合は、最後の一人のパン屋が死ぬまで誰がそれだったかも分からないということになる。むしろ中途半端に複数人のパン屋がいることのほうが村にとっては恩恵が少ない。
死んだ後に身分が証明されやすいというだけで、生きている間にやること・できることは役職「村人」と大して変わらない。

霊能者

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:◎
一字略称:霊


…基本編成の大人数村では多数を占める役職。
前日に処刑された対象が「人狼あるいは人間のどちらだったか」を知ることができる。
発言によって相手が人狼だったかどうかを表で言うことは禁止されているので気をつけよう。

導師が襲撃死した場合には一丸となって残りの人狼数や襲撃候補が吊れていないことなどを共鳴者になんとか票だけで伝えなければならないので空気読みスキルも求められる…かもしれない。
なお、霊能結果では「人狼か否か」しか判別できないため、妖狐系役職を処刑したときも「人間のようだ」としか結果を得られない。気をつけること。


占い師

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:△
一字略称:占

…誰か一人を選んで占い、その相手が人狼か否か分かる。占った相手が妖狐系役職であった場合は、相手を呪殺することができる。
ただし狂人系役職や背徳者、恋人陣営役職、(加えて妖狐役職は呪殺と同時に)は占っても結果は「人間」と表示され、それらの細かい判別まではできない。編成によっては気をつけること。
またほとんどの場合では関係ない話だが、「占いを行使しない」という選択は取れない。

なおマンションでは一般的には占い師の上位互換性能の「賢者」が採用されることが多い。占い師の立ち回りは賢者とほぼ共通部分しているため、立ち回りに関しては賢者の項も参照すること。


賢者

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:△
一字略称:賢

…誰か一人を選んで占い、占った相手の役職が分かる。占った相手が妖狐系役職であった場合には、相手を呪殺することができる。
こちらも占い師と同様、「占いを行使しない」という選択はできない。

 

~賢者の立ち回り~
賢者は生存者の中から「敵対陣営の人間」「村人陣営の人間」を見分けることができる、村人陣営にとっては(時には他陣営にとっても)非常に重要な役職である。
しかし賢者本人は発言による役職COや結果発表ができないため、それをどうにか票と足音だけで村にアピールする必要がある。

 

・占ってはいけない人物
 マンションには占ってはいけない人物が多数存在する。当たり前だが「導師」「探偵」といった発言可能役職である。彼らが名乗り出てこないうちで偶然占い先に当たってしまった場合には運が悪かったとして仕方ないが、名乗り出た以降は当然占った結果は見えきっているので選んではいけない。
 また足音により推理をした結果、狩人位置や人狼の位置が確定した場合にも占うべきではない。
当たり前だが、君の仕事は「まだ何者か判明していない手つかずの人物(灰)」を占うことである。


・優先的に占いたい部屋
占い先の部屋は、特に理由の無い限りは館の端に存在する部屋をオススメする。
中央付近の部屋は(特に少人数村であれば余計に)白黒ハッキリさせなくても人狼が移動経路確保のために勝手に襲撃してくれることも珍しくはないからだ。
しかし端部屋であれば、その人物が君の占いで村陣営だと証明されたとしても、人狼は配置の都合で襲撃を躊躇ってしまうことが多い。


・COをするための占い先の部屋選び
賢者等の占い師系統の役職が占いを行う際、「その対象のいる部屋まで向けて自身の部屋から足音が鳴る」のはルールページを確認した皆であれば既にご存じのことだろう。
この足音を利用して、足音の通じている側にいる自身が占い師系役職であることを村に伝えるのである。

 

そんな賢者たちの障害となるのが、狂人系役職や妖狐などが鳴らす「徘徊」の足音である。村人たちがこの足音を占い師のものだと誤認してしまっては意味が無い。
そのため賢者ら占い師系役職は、それら「徘徊」の足音と「自身(賢者)の足音」を村人仲間に区別してもらうために、占い先の部屋選びが重要になってくる。

では一体どんな部屋を占い先に選べば良いのか。


ここで「徘徊」には「足音の鳴った部屋を線で結んだ際に、一直線となる形でしか足音を鳴らせない」という弱点があったことを思い出して欲しい。

つまり、占い師が「一直線でない形の足音」を鳴らせば、それは「徘徊」の足音と違うことをすぐに村に訴えることができるのである。

そのため重要となってくるのが「占いを行使する先の部屋選び」だ。「自身から一直線の足音では辿り着けない部屋(※移動の際に足音が角を曲がる形になる部屋)」を選んで占うと、「この足音は徘徊による足音ではない」と一目で村人に理解してもらえるのである。

マンションでは、この「角を曲がる足音を鳴らす形で占い先の部屋を選定すること」が「占い師系の役職CO」として用いられる。

…ただし、占いCOを早めにやってしまうと、早い段階で狼から襲撃されうる可能性も増すという諸刃の剣。この「占いCOの足音をいつ公使するか」が占い師系役職の行動の鍵となる。
特に大人数の村では特に賢者は一日でも長く生存をしていたほうが村には大量の情報が落とすことができる。吊られない・噛まれないための生存と占い先のわかりやすさを天秤にかけて賢者は動かなければならない。プレイヤー人数が増すほど賢者の動きも難易度が増す。
特に潜伏しすぎていた結果で、偶然にも自分の近所から犠牲者部屋まで鳴った足音が原因で、賢者自身が処刑されてしまっては最悪の事態である。

 

ダミーの隣接部屋など初日からの処刑懸念のある部屋や、たとえCOせずとも館の中央付近など人狼の無音移動できる経路確保用に襲撃されてしまいそうな場所を割り振られてしまった場合には、賢者は即座にCOするが吉だろう。
この辺りの正解は部屋割りなどで都度左右されるため、是非とも君自身でも考えてみて欲しい。

 

~占い結果を告げる、「占い先投票」~
自身を占い師だと告げるには足音を工夫すれば良いというのは先述の通り。
ではその占った結果をどうやって村人仲間に伝えれば良いのか。それが投票である。


占った結果で人狼など敵対陣営が判明した場合は、迷わずその人物に票を投げれば良い。しかし問題は占った結果で村人陣営仲間を引いてしまったときである。


たとえば村人陣営を占った場合、占った相手が人狼だと誤認されてはいけないので、当然ながら占った後日でその占い済みの人物に票を投げてはならない。
しかし「誰を占った結果で村陣営だったのか」ということを票でアピールするのはかなり難易度が高くなってしまう。

そこで、「誰を占って村人陣営を引いたか」という結果を村に提示するために、賢者には足音と票を駆使しての「あらかじめ占い先を投票で予告する」という「占い先投票」のセオリーが今は一般化しつつある。

占い先投票の手順は次のように行う。

 

たとえば賢者である君が初日、一直線では移動できない部屋(君の部屋から伸びる足音が角を曲がる形になる位置関係の部屋)のAさんを占い、そしてAさんがパン屋だったという結果を得たとしよう。
そして君が今夜Bさんを占う場合に、同時にBさんに向けて投票を行うのである。
これを「占い先投票」という。

 

そして今夜(2日目夜)には自身からその占い先Bさんへと足音が続いていることで、「昨日に占ったAさんは吊るべき対象ではない」「今夜はBさんを占います」というのを更新後に村人仲間に同時に伝えられるという具合である。

そして更にBさんを占った結果でもし3日目に人狼だと分かった場合は、そこでもう一度(3日目夜)Bさんに票を投げることで、Bさんが人狼だと周囲に伝えるのだ。

 

さきほどの例をまとめると以下の通り。

 

1日目 自分が賢者だと分かるようにCOの足音を立ててAさんを占う。
(この日の投票はない)

2日目 Aさんは占った結果パン屋だった。
(Aさんが敵対陣営ではなかったのでAさんに投票してはならない。Aさんが敵対陣営ならAさんに投票する)
この日の夜はBさんを占うことにした。同時に占い先予告としてBさんに投票しておく。

3日目 Bさんが人狼という占い結果を得たので、もう一度Bさんに投票。
この日は足音を立てて誰を占ったか分かるようにしてCさんを占うことにする。
(※賢者である君が昨夜にAさんに投票してなかったのを見て、村人の皆はAさんが村人仲間だと察し、更に昨夜に占いにかけられたのはBさんとも分かる)

4日目 Cさんを占った結果を得る。
Cさんも人狼であったと判明したら、今日はCさんに投票。
(賢者である君が昨夜にBさんに票を連続投票していたので、それを察した村人の多数がこの日の夜にBさんに投票してこの日にBさんが処刑される)

…このように、君が占い結果を得るのと、村人陣営がそれを理解したとして実際に対象が処刑されるまでに1日分の時間差が出る形となる。

…ただし、自身が敵対陣営を告発するために票を同じ人物に連投している間は当然ながら占い先投票ができない。票を連投している間は角を曲がった足音を出すなど、占い先投票がなくとも占い先が分かるように占い対象の部屋選定を工夫してみるといいだろう。逆に言うなら、一度角を曲がった足音を出せる部屋でCOしたあとは、人狼告発時用に備えて、角を曲がった足音を鳴らせる部屋をまだ占わずにしておくのが吉。

f:id:ume_shita:20211106224425p:plain「賢者ゾウだぞぅ。ワンポイントアドバイスだぞぅ。占いに行くときは、移動経路選びも大事だぞぅ!」

f:id:ume_shita:20211106224156j:plain

f:id:ume_shita:20211106224425p:plain「たとえば上記の図のように、僕の部屋から[19]ワニくんを占いに行くとき、経路は2通りあるぞぅ。このとき、○のルートを通ると僕が占ったのがワニくんだと一目でわかるはず。且つこんな風に露骨な道を選んで僕を襲撃しに来る人狼はなかなかいないから、この足音もほぼ僕から出たものだと推測して貰えるぞぅ。

しかし×のルートを通ってしまうと、占い先投票が無い限りはワニくんとウマくんのどちらを占ったか他のみんなには察することが難しいんだぞぅ…。ほかにも僕を襲いに来た人狼の足音と混じって分からない!なんてこともあるから、気をつけるぞぅ。


特に、部屋割りによっては『どこの部屋もL字型の足音を立てて占いにいけない』なんてことがよくあるぞぅ。この例だと、たとえば08や13の部屋が賢者だった場合、どこにもL字型の足音を立てて占いにいける部屋がないんだぞぅ。加えて14の部屋が賢者だった場合も唯一L字型の足音を鳴らして占いに行ける部屋はダミーしか存在しないから、こちらもL字型の足音は立てたくても立てられないんだぞぅ。

そんなときもこの経路選びがCOのために大事になるんだぞぅ!」

 


~潜伏賢者~
昨今は占い先投票をする賢者が増えたせいで相対的に減ったように思うが、特に大人数村では賢者の生存も重要な鍵だ。


そこで賢者が隣接した部屋(足音を鳴らすことなく占うことができる部屋)を占っておくことで、人狼から見つかりにくくなるという算段である。これを「潜伏」と呼ぶ。この間に狩人が探偵や導師護衛に回り、護衛先をぶらさずに済むのも利点だ。

 

ただし潜伏すれば人狼から賢者だと発見されるリスクが減る代わりに、同時に村人からも君が賢者だとはわかりにくくなってしまう。そんな時に運悪く君の部屋と犠牲者をつなぐ足音が鳴ってしまった場合、君が容疑者として浮上する可能性も大いにあるのだ。その場合は村が賢者を処刑するという最悪の結果も招きかねない。狂人系役職などが鳴らす足音も予測しつつ、潜伏のしすぎにも気をつけること

 

また潜伏した際、運良く隣接部屋に人狼などがいてくれてそれを占えれば良いのだが、村人仲間を占ってしまった場合には、君の部屋割り次第では君が誰を占ったかが傍目には判別できず迷いどころとなってしまう可能性も出てくる。
おまけに、村の進行が進めば進むほど人数は減っていくので、潜伏のしすぎは「COしたいけど曲がった足音を出せるルートがどこにもない!」なんてことにもなり得る。

…もっとも、大人数の村では占い師系役職が複数人搭載されていることもある。この中の誰か一人が生き延びれば良い、と考えるなら無理に潜伏を狙わなくても良いかもしれない。(ただし占い一手で役職を特定できる賢者は占い師系役職の中でも重要度が桁違いだ。)
編成や部屋割りをよく見つつ、潜伏すべきか否かをよく考えてみよう。

 

導師

発言によるCOや結果発表:○
初心者向け度:○
一字略称:導

前日に処刑した人間の役職が分かるのが導師だ。
更に導師は表での発言によってその結果を全体に告知しても良い。
要は霊能者の上位互換性能役職である。

人狼や狂人系役職のみしか含まない編成の場合には優先的に襲撃されがちだが、妖狐陣営や恋人陣営が含まれるような大人数村の場合には、人狼が敵対陣営の残数を確認するために終盤まで敢えて襲撃しないことも珍しくはない。


~導師の結果騙り~
実は導師には、導師結果の発表の際に、処刑者の役職に関して嘘を織り交ぜることもルールで認められている。これを「導師の結果騙り」という。

たとえば前日に処刑された人間が運悪く「狩人」だったとしよう。もしも人狼がそれを知ってしまうと、人狼たちはこれから先で誰を襲撃するにも悩むことなく、好き放題に襲撃対象を選んでいくことだろう。


そこで導師は人狼の襲撃筋を惑わさせるべく、敢えて「昨日処刑した○○さんは霊能者でした(※本当は狩人だった)」と嘘の結果発表をしたり、「昨日処刑された○○さんは村人陣営でした」と結果をぼかすことで、人狼の襲撃を一手躊躇わせるのである。
(また当然ながら「○○さんは霊能者だと昨日発表していましたが、撤回します。○○さんは狩人でした」というように結果騙りの解除も任意のタイミングで可能だ

 

…ただし結果騙りを用いると、確かにそれは人狼陣営の動きを制限するのにも使えるが、生存者の内訳を誤認するのは村陣営にとっても致命的な事象となる。結果騙りをする際には、この点には大いに気をつけねばならない。

むしろ村陣営の方が視界が悪い上に、共鳴者以外は他人とも推理の相談できないので、「人狼は狩人が死んだことに気付いているが、村人陣営はそれを分かっていない」という最悪の展開になりうることも。
結果騙りは上手く働く場合も勿論あるが、撤回しそびれた状態で導師が襲撃死してしまった場合に村人仲間から顰蹙を買いやすいので、特に慣れぬうちは結果を正直に言ったり、ぼかしたり程度にとどめておくのが無難だ。
君の命はどこまであるか分からない。結果騙りをするにしても撤回は早めにするが吉だろう。

探偵

発言によるCOや結果発表:○
初心者向け度:△
一字略称:探

元ネタとなった「人狼館の事件簿村」には存在せず、「WOLF MANSION」で初めて作られたオリジナル役職、それが探偵だ。
探偵は前夜に鳴った足音からどれか一つだけ任意の足音を選び、その足音が「何の役職者が鳴らした足音だったか」をその翌日に知ることができる。
(ただし全く同じ長さで鳴っている足音が複数あった場合は、得られる足音結果はそのうちのひとつだけがランダムで選ばれる形となる)

更にその自身の調べた足音の調査結果を、発言によって村全体に発表することも可能だ。

どんなに巧みに狂人が偽の足音を鳴らしたところで、それを探偵が看破してしまえば人狼候補を格段に絞り込めてしまうので、人狼陣営にとっては探偵は常に天敵の役職となる。そのため襲撃には賢者と並んで優先的にターゲットとして選ばれやすい。

 

~調査する足音の選び方~
探偵が選びたいのは、もちろん人狼の可能性が高い足音である。

恋人編成や愉快犯編成を含まない編成であれば、まずは「明らかに狼のものではない足音」を調査対象から除外しよう。

「犠牲者に伸びていない一直線状の足音」がそれに該当する。犠牲者に続いていない足音は占ってもほとんどが狂人系役職や妖狐陣営によるものだからである。

 

更に狩人や占い師系統の鳴らす足音候補も除外してみよう。
どんな足音がそれに該当するかは賢者や狩人の項目も参照のこと。
※恋人陣営や愉快犯陣営を含まない編成であれば、折れ曲がった足音は原則的にほぼ特に調査する必要が無い。

また、狂人系役職・妖狐・背徳者などを複数含む編成において、全く同じ長さの足音が複数犠牲者に伸びていた場合はそれも探偵の調査報告から外すべきだ。

たとえば足音を出せる役職に賢者・人狼・狂人・妖狐の各1名ずつを含む編成において、ダミーが襲撃された2日目に以下のような足音が鳴ったとしよう。

f:id:ume_shita:20211107124828j:plain

部屋07で足音が聞こえた……。<足音①>
部屋07で足音が聞こえた……。 <足音②>
部屋07,12で足音が聞こえた……。<足音③>
部屋15,18,19で足音が聞こえた……。<足音④>

 

まずこの村には足音を出せる役職が全部で4人おり、そして且つこの2日目に鳴った足音も全部で4つである。この時点で「この村にいる全ての足音を鳴らせる役職が音を鳴らした」=「人狼は隣接部屋から襲撃したのではなく、足音を立ててダミーを襲撃した」ことが確定する。


そして、犠牲者に続いておらず、かつ角を曲がった④の足音も賢者の足音であることは確定。これは当然探偵が調査する必要が無い。


では①、②、③、のどれが人狼の可能性が濃厚だろうか。

この場合、①と②の足音は全く同じ長さで足音が鳴っている。これらのどちらかを選んだ方が人狼の足音を引ける可能性も高そうな気がするが、それはオススメしない。

たとえば①、②の足音を調べたところで、結果はランダムで片方しか得られないため「狂人の足音だ」という調査結果を得てしまった場合、もう片方が狼のものか否かまでは分からないからだ。


そこでここは人狼の足音ではないかもしれないが、③を占っておくのがオススメだ。
ここで「③の足音が狂人の足音だ」という情報を得た場合、「今日の犠牲者を襲撃した人狼は少なくとも③の足音から続いているこの人たちではないよ」とこの日に降りかかる彼らへの疑いを晴らすことができるからである。

人狼の足音を狙って調査することも大事だが、それ以上に「村人仲間に確定情報を落とすこと」を優先しよう。

(もっとも「③の足音は狼じゃない気がするけど、①と②を占っても確定情報は落ちないからな……」と思って③を調べた結果、③が大胆にも狼の足音だった、ということも普通にあり得るのだ。)

 

~探偵の結果騙り~
たとえば犠牲者に続く一直線の足音を占った結果、それが潜伏していた賢者のものだった(どうやら呪殺が発生しており、人狼は何かが原因で襲撃に失敗していたようだ)、と判明したとしよう。
この場合、それを素直に言ってしまうと人狼には賢者の位置がバレてしまうことに繋がりうる。そこで人狼の襲撃を賢者に向けさせないために「昨日調査した××の足音は背徳者でした。」などと嘘を言ってしまうことも探偵には許されているのである。
(なお狩人の足音を調べてしまった場合でも同様に結果騙りをするメリットがある。)

こちらも導師の結果騙りと同様、任意のタイミングで結果騙りの撤回が可能。

しかしこの場合も狂人や人狼らの方が、予め足音情報を村人陣営より1つ多く得ていることを忘れてはならない。そのため探偵の足音報告一つで「狼は賢者(狩人)位置を見抜いているが、村人はそれに気付いていない」という状況にもなり得る。

結果騙りの解除が遅れる・結果騙りの解除をしそびれると、「探偵報告に結果騙りがあったゆえに村人陣営仲間が賢者位置を誤認してしまい、賢者の占いが信用されない」「人狼に襲われないように狂人めいた投票をしていた狩人が、非狩人として処刑される」などといった悲劇的な事態が起こりうる。


こちらも導師の結果騙り同様、結果騙りの解除が遅れる・解除をしそびれると村人仲間から顰蹙を買いやすい。
特に探偵は導師以上に襲撃に遭いやすい側だ。慣れないうちは素直に調査結果を発表した方がよいだろう。


狩人
発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:△
一字略称:狩

生存者の中から任意の対象を選び、その人物を人狼の襲撃から護衛することができる。
ただし(村設定にもよるが)、原則的に狩人は2日以上連続で同じ人物を護衛することができない。また地味に大事なことだが「誰も護衛しない」という選択肢もない。

~優先護衛すべき人物~
当たり前だが「襲撃されては村人陣営が困る人物」を護衛しよう。
素性が割れていない人間は、特に理由の無い限りは護衛する必要は無い。(狩人が足音を立てず潜伏することを選ぶ場合、足音を立てぬように敢えて隣室の住人を捨て護衛するという場合は護衛しても構わない)

襲撃されては村人陣営が困る人物
・導師や探偵といった、人間(村人陣営)が確定している人物たち。
・賢者と思われる人。
・共鳴者候補。
・賢者の占い結果により、人間(村人陣営)が確定した人物。


…狩人も護衛を行う際には護衛対象の部屋にまで足音が鳴る。
これを利用して、狩人COを行うこともできる。

(また、護衛に出向く際に狩人は同日に護衛先へ投票してそれをCO代わりに使う場合もある。これを「護衛先投票」という。ただ護衛先投票は、村人仲間に「確定白に投票したヤベーやつ」とも誤解されてしまいうる場合があるので、特に初心者歓迎村など、村に入っていそうな人のゲーム習熟度やタイミングを考えつつ気をつけること

敢えて自身の位置が確定できる足音を鳴らして護衛に向かい、自身の位置を明らかにするのも狩人の戦術としては有効なやり方である。

こうすると今度は狩人が襲撃されやすくなってしまうが、少なくとも君が処刑の候補に選ばれることはなくなるだろう。狩人の死亡後では確かに人狼が襲撃先選択を迷わなくなるデメリットもあるが、少なくとも狩人が狼襲撃の対象になった日には他の役職(探偵・賢者など)が襲われずに済む。そこで彼らが確実に情報を1つ落とすことができるのである。

狩人も生存するに越したことはないが、そもそも守るべき対象がいなければ狩人の命には意味が無い。襲撃されて死ぬことも狩人の大事な仕事だ。村人に位置誤認されて吊られて死ぬぐらいなら襲撃されて死のう。

なお妖狐系役職を含む編成の場合、確定白(賢者、探偵、導師等や、占われ済みの村人陣営の人)の死亡後or護衛不可タイミングでは、敢えて位置確定した人狼を護衛先にすることで、「今日に襲撃した相手が妖狐なのか、狩人護衛先だったのか区別が付かない」という人狼側の混乱を防ぐことができる。

妖狐を含む編成では、賢者を襲撃されて失った村人陣営と、票で妖狐を排除したい人狼陣営が互いに呉越同舟の協力関係になることもあるので、そんなことも頭の片隅に置いておこう。

自身が襲撃されぬように敢えて狂人めいた票の動きをすることで自身の襲撃よけをして護衛を成功させるという奇策もあるが、そちらは若干上級者向けの動きか。慣れぬうちはやめておこう。


~捨て護衛~
それぞれの村の編成設定にもよるが、狩人は2日以上連続して同一対象を護衛することができないように設定された村がほとんどだ。
その設定の村の場合は、それを元に、人狼は襲撃計画を立ててくる。

 

たとえば3日目に導師と探偵が同時に初COしてきたとしよう。
しかも両者とも狩人である君自身の部屋からは離れており、足音を立てなければ護衛できない位置関係であったとする。この場合、どちらを優先して護衛すべきか狩人は迷うかもしれない。

 

部屋の位置関係にもよるが、実はここは敢えて「どちらも護衛しない」という選択肢も狩人には存在する。導師か探偵かどちらかが襲撃されるのが見えているが、足音を鳴らさずに護衛できる隣接部屋の灰の誰かを適当に護衛しておき、翌日に残った側を護衛に行くことで確実に守るというやり方である。
これらのように、狩人が護衛タイミングを調整するために敢えて護衛優先度が低い対象を護衛先に選ぶことを「捨て護衛」という。

捨て護衛をするか、それともいちかばちか襲撃されそうと睨んだ側を護衛に向かうか。ここは本当に読み合いになるので、狩人と人狼のじゃんけんのようなものだ。

 

共鳴者

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:◎
一字略称:共

共鳴者は、共鳴者専用の会話機能(通称:共鳴窓/緑窓)を通じて互いに相談できる村人陣営の役職である。
原則的に2人組で編成されるが、闇鍋編成(各役職人数がランダムに決定されて何人いるか分からない編成)では1人きりになったり、或いは3人以上に増えることも。

 

2人で相談できるので、推理の面でも心強い。初心者が共鳴者を希望して、相方の意見を聞いて村人目線の推理方法を学ぶのも一つのやり方である。両者が初心者同士になってしまった場合はお気の毒だが……。


推理情報は賢者や導師、探偵頼みになってしまうが、共鳴者同士で相談して票を揃えることができるため、人狼陣営の組織票に対してささやかな抵抗ができるのが強みである。
ただしこの共鳴者も発言によるCOができないので、票の動きだけでそれを村人仲間に訴える必要がある。
投票による共鳴COは以下の2通りの方法がある。


●共鳴者CO-「相互投票」

メリット:
・ふたりでずっと票を揃え続けるより、村人仲間が早い日数で共鳴者を見つけやすい
人狼らがマネしにくい

デメリット:
・共鳴の片側(或いは両方)が初日ダミー襲撃から疑われる位置にいた場合、その票が「人狼だと思っての投票だったのか」「共鳴者の相互投票CO」なのか端から判別しにくい。
・共鳴の片側(或いは両方)が初日ダミー襲撃から疑われる位置にいた場合、共鳴COのつもりで投げた票が最多票となって共鳴の片側が処刑される恐れがある。

 

●共鳴投票CO-「ふたりで票をいつも揃える」
メリット:
・共鳴者の片側(或いは両方)がダミー襲撃から疑われる位置にいても、共鳴者自身が吊られる可能性が減る。

デメリット:
村人仲間が見つけるのに時間を要する。皆がそれぞれ疑わしいと思ったところに票を投げるのが基本なので、偶然にも2日連続で票が被る人物の組み合わせが複数通り出ることは珍しくはなく、誰が共鳴者か特定できるまで3日以上かかることも。
・ダミー襲撃候補たちが互いに疑い合った結果で、偶然にも票が相互投票のような状態になってしまい、結果的にそちらが目立って村人達から共鳴者の位置を誤認される恐れがある
共鳴者の片側が2日目夜に襲撃されるなどして早い段階で死んでしまうと、村人が共鳴者がどこにいたか本当に見つけられなくなる。


見たところ、共鳴者COでは相互投票よりも後者の2人で票をずっと揃え続ける率が高い。(当社比)
プレイヤー人数が少ない村では共鳴者がダミー襲撃候補となり得る確率がそのぶん上がることも多いせいかもしれない。

 

※「初回(2日目)の投票では共鳴者の片方がダミー襲撃候補だったのでふたりで票を揃え、3日目で導師が出てダミー襲撃候補が人狼だったと判明したため、この日の夜には共鳴者は相互投票でCO」などのようにハイブリッドなやり方も存在する。


人狼陣営

人狼陣営に属する役職には、「人狼系役職」と「狂人系役職」の2タイプがある。
人狼系役職には亜種が沢山あるが、WOLF MANSIONのデフォルト設定村における人狼系役職は「人狼」のみである。


人狼系役職~

人狼

発言によるCOや結果発表:×(当たり前)
初心者向け度:◎
一字略称:狼

村人の敵たる人狼陣営であるが、人狼陣営になったプレイヤーは仲間たちから推理のコツやらをアドバイスしてもらうことができ、更に予めどれが人狼の足音なのかも把握できるので盤面を把握しやすく、意外と初心者向けの役職。
人狼の視点は村人陣営になった時にも使えるぞ)


ただマンションでは人狼が処刑されていく順がどうしても部屋割に依存しがちなので、初心者が最後の1人になった場合にはお気の毒だが…。

 

人数こそ少ない陣営だが、仲間同士相談できることが何よりも強みなので積極的に意見交換をしていこう。たとえ初心者でも君が仲間への意見出しを遠慮する必要は無い。君が初心者であろうと、他人の目線ではどんな考えが出てくるか、他の人狼仲間だって客観的意見を知りたいからだ。

人狼系役職の初期人数が3名以上いる場合には、同一の人狼が連続して襲撃を行ってはならないのがマンションの多くの村建てで採用されているルールになる。


部屋割り運にも大いに左右されるので、誰が誰を襲撃すべきか、先を見据えて相談していこう。人狼は足音でどうしても村人に疑われるのが避けられない運命であるため、敢えて味方人狼に投票することで、投票で村人っぽさを稼ぐといった戦法も求められる。

 

妖狐系役職を含む編成では、妖狐が死亡していない状態でゲームセットを迎えると妖狐の勝利条件を満たしてしまう。その場合、あまりにも人狼ワンサイドゲームになってしまうとそれはそれで敗北を招きかねないので、妖狐勝利を防ぐべく、時には敢えて人狼仲間を投票で殺しにかかることもある。

それから滅多に発生しない事例だが、狩人の護衛と襲撃先がかぶったり妖狐を襲撃したりした場合以外にも、その日の処刑対象と襲撃先がかぶってしまった場合にも襲撃失敗する。気をつけよう。


~基本編成における優先襲撃先候補~
※ここに更に狩人との読み合いや、部屋割りによる足音要素が発生するぞ。
足音・部屋割り・出撃順・残り縄数・妖狐の有無などを考えて動こう。

・賢者(占い師系役職)
襲撃候補第一。
妖狐を含む編成の場合、呪殺を狙ってわざと泳がせる戦法もあるが、生存者に判定を下していくほうがよほど厄介かもしれない。
ただ特に初日に大きく分かりやすい足音を出した賢者は、狩人の護衛を即座に引きつけやすい。所在が判明してもいきなり襲撃にかかるべきかは悩ましいところだ。

・探偵
賢者に並んで、或いは賢者以上に率先して襲撃したい役職・探偵。
どんなに狂人がいい感じの足音を立ててくれたところで、それを探偵に看破されてしまっては意味が無い。探偵は常に狼陣営の敵であるので、人狼陣営が探偵を残しておく旨みは全くない。役職の特性上、探偵がCOするのは3日目以降が主であるため、襲撃したくともしばらく表に出てきてくれないのが人狼としてはハンカチを噛みたいところだ。


・導師
処刑した相手を全体に告知する。
ただ死んだ人間の役職が知れる導師よりも、生存者に白黒付けていく賢者や足音を見破る探偵のほうが人狼にとっては厄介だ。
また導師は狐処刑の朗報や、狂人系役職の処刑も教えてくれる可能性がある。この報告でどれほど足音露出させてもよいかの目安にも多少は使えるだろう。
霊能者が多い編成であれば似た結果を彼らも知ることができるので、賢者や探偵に比べれば導師への襲撃優先度はやや落ちる。
…とはいえ確定した村人陣営の人間だ。襲撃優先度が少し落ちるというだけで、賢者や探偵の亡き後は率先して狙いたいところ。


・共鳴者
票を揃えてくるのは狼にとって厄介な要素だが、共鳴者ら本人は導師らや探偵がいないことには推理が困難になってくるため、上記3役職に比較すると更に襲撃優先度が少し下がる。


・狩人
位置が早々に特定できるようなCOをしてきた場合は襲撃候補。
しかしGJが出た際に、位置の確定しない狩人候補をむやみやたらに噛むのは悪手。少人数編成において賢者の生存日数が長ければ人狼は狩人候補となる灰を襲撃している暇がないことも。残りの生存者人数を把握し、詰むことがないかどうか縄数計算をしていこう。

 

 

~狂人系役職~
共通…いずれも勝敗決定時の人数カウントでは「人間」として処理されるが、勝利条件は人狼陣営の味方である。

普通の人狼ゲームでは、人狼と狂人の合計票が生存者人数の半数を超えればパワープレイが行えるが、このマンションにおいてはC国狂人以外の狂人系役職は人狼と会話による連携が取れないため、たとえば「狂人・人狼・パン屋の3人が最終日に生存したが、票が割れてランダム処刑に人狼が選ばれた」という逆転劇もごくたまに発生しうる。最後まで油断はならない。


狂人

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:×
一字略称:狂
徘徊:可

「狂人とは名ばかりで、人狼ゲームにおいては最も頭を使う役職」と言われるのが狂人だが、マンションの狂人もその例に漏れない。
人狼が誰かは分からず、更に人狼側からも誰が狂人であるか把握できない。

人狼が誰かも分からないのにサポートの足音を出さねばならないので、推理して人狼の位置を予想しつつ、且つ人狼が襲撃しそうな箇所に足音を鳴らさねばならないというかなりの高難度な動きが求められる。

当然ながら徘徊の足音を鳴らさないという選択肢もある。特に狩人が動きそうな日などは、狩人の足音を人狼に気付いてもらうために敢えて徘徊を行わず沈黙する狂人もいる。

徘徊の足音で占い師系役職に擬態する手もなくはないが、真賢者に角を曲がる形でのCOをされてしまうと即刻偽がバレてしまいがちのため、占い師系役職擬態は非推奨か。

なおマンションにおいては大抵は「狂人」よりも、下記の魔神官が多く登用される。


魔神官

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:△
一字略称:魔
徘徊:可

導師と同じ判定結果を知ることができる、狂人の上位互換性能。
こちらも相変わらず人狼が誰かは分からず、更に人狼側からも誰が魔神官であるか把握できない。

導師と全く同じ結果が得られるため、狂人に比べればほんの少しだけ、導師死亡後も人狼の位置予測がしやすい役職。
ただし妖狐や狩人などを吊っても人狼たちにそれを伝えるすべがないのがもどかしい役どころ。
自殺票を用いて妖狐が吊れたことを人狼に伝えようとした魔神官も過去にいたようだが、自殺票だけでそこまでの意図を人狼たちが読み取るには双方互いに難しい。世知辛い…。

 


狂信者

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:○
一字略称:信
徘徊:可

ゲーム開始時に人狼が誰かを把握できる、狂人の上位互換性能。
ただし人狼側から狂信者が誰かなのかは相変わらず把握できない。
そのため狂人や魔神官に比べれば、ダミー襲撃候補から人狼を避けて徘徊足音をつけやすく、また投票で人狼に投票することもないので、非常に動きやすい。
しかし人狼と直接会話して連携はできないので襲撃位置の先読みは求められる。



C国狂人

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:◎
一字略称:C
徘徊:可

元は「人狼BBS」という長期人狼サイト(※現在は閉鎖)に存在した「C国」というサーバーの狂人役職に名称と性能を由来する。C国狂人は人間でありながら、人狼が誰かを把握できるほか、人狼同士の会話機能(人狼の囁き/赤窓)に参加できるのが特徴だ。
そのため人狼側からでもC国狂人が誰だか分かるようになっている。直接人狼と相談ができる、いわば狂信者の上位互換。
こちらも人狼と積極的に意見交換して徘徊の足音や投票先について話し合おう。
ただ性能があまりにも強力すぎるので、大人数村でないとあまり拝めない役職。

 

妖狐陣営


妖狐陣営に属する役職には、「妖狐系役職」と「背徳者系役職」の2タイプがある。

「背徳者系役職」はゲーム終了条件に関する人数カウントの際に「人間」でカウントされるが、、「妖狐系役職」者はゲーム終了条件に関する人数カウントの際には除外される。(人間/人狼のどちらとも数えない)

妖狐系役職にも亜種が複数存在しているが、WOLF MANSIONのデフォルト設定村における妖狐系役職は「妖狐」のみである。
また背徳者系役職に該当する役職は現状「背徳者」のみしか存在しない。

 

~妖狐系役職~

妖狐

発言によるCOや結果発表:×(当たり前)
初心者向け度:△
一字略称:狐

毎晩徘徊の足音が出せる妖狐。
誰がやっても難しい役職。占われても駄目、処刑されても駄目。
襲撃されたら狼に所在がバレる。


実はこれといってマンションの妖狐に定石という定石はない。妖狐を含む編成になると村人陣営も人狼陣営も妖狐をどうやって倒せば良いか頭を抱え、当の妖狐本人はどう立ち回って良いか全く分からない……ということもある。

 

妖狐陣営は一人きりであることも多いので、編成で陣営が単独だと最初からわかりきっている場合であれば、勝っても負けても仲間を気にしないでいられるのは気楽な点が特徴か。

 

なお妖狐陣営が複数人いる場合は、他の妖狐系役職が誰かを把握できるが、背徳者が誰なのかは把握できない。

 

強いて、主な戦法として考えてみるなら
・村人陣営に擬態して、推理で人狼吊りをさっさと押し進める。
・狂人系役職に擬態して人狼のサポートとなる徘徊や投票を行い、村人の数が減りすぎての人狼飽和を狙う。

この2つが挙げられるだろうか。

ただし前者は、人狼が減りすぎると村人陣営が敢えて人狼の最後のひとりを残し、他の人間を徐々に処刑しながら最終日を目指すというやり方が取られがちだ(これを狐ケアという)。


後者も人狼が故意に味方を切り捨てて妖狐勝利を防いでくる可能性があるし、また中途半端に狂人目を稼いでしまうと今度は村人陣営から敵視されたり、人狼からの都合の良いSGとして処刑されることも多い。

 

日数がかかればかかるほど自身が処刑される確率が上がるため、勝ちを求めるなら後者の方が近道だろうか…?
味方がおらず一人きりの少人数であれば何も気負うものがない陣営、好きなだけ村を楽しんで村人も人狼も引っかき回してやろう。

初日で呪殺されたら……こればかりは運がなかったとして泣いてもいい。

 

 

~背徳者系役職~

背徳者

発言によるCOや結果発表:×
初心者向け度:×
一字略称:背
徘徊:可

妖狐陣営版の狂信者。
村の開始時にこの村にいる妖狐系役職が誰なのかを全員把握できる。
またこちらも「徘徊」が可能。村の中にいる妖狐が全滅した場合には後を追って死亡する。

 

しかし背徳者のいる編成は大人数である場合が多く、その場合は当然ゲーム終了までに日数がかかるため、その間に妖狐系役職が占いも処刑も免れるのを狙うなんていうのは超難易度が高い。
妖狐本人すらこれといってセオリーが確立されてないしそもそも妖狐自身も徘徊が可能であるため、背徳者は更に足音をどうやって鳴らせば良いのか。これを書いている私も分からない。

なお昨今WOLF MANSIONには「仙狐」という役職が実装された。仙狐のみ話すことが出来る「念話」で、他の妖狐陣営仲間や背徳者たちはこの念話を閲覧することのみ出来る。仙狐を含む編成なら、その念話で出てきた仙狐の指示に従いながら動くと良いだろう。

 

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